「フロントエンド」「バックエンド」は、ウェブサイトやアプリ・ソフトウェアの開発で使われる用語で、フロントエンドはユーザから見える部分で、バックエンドはユーザから見えない部分を指します。
「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」のフレーズで、求人サイトでもよく目にします。
前者は主にデザイナーで、後者はSE(システムエンジニア)が該当します。
細かくいうとデザイナーでもUI・UX・ウェブ・グラフィック等、SEでもサーバー・ネットワーク・DB・アプリケーション等、数限りなくあるため、おおまかにフロントエンドは主にデザイナー、バックエンドは主にシステムエンジニアという判断でいいかと思います。
以下ではウェブサイトであるこの主ペディアを実例として、なぜフロントとバックで分けるのかを説明します。
フロントエンド・バックエンドの実例
たとえばこの主ペディアでいうと、ロゴマークであったりサイトのデザイン、この記事や配信者たちの情報を書くこと等、これがフロントエンドで、直接ユーザーが目にする部分です。
対して、サーバーの設定やシステムをインストールしたり、データベース(DB)の作成、サイトとDBの結び付け、問い合わせボタンを押したら内容が送信される仕組み等、これらがバックエンドで、ユーザーが目にする機会はありません。
記事を書くことについてはフロントエンドには含まれない事が多く、「フロントエンジニア」と言う場合は技術的な部分を指すためほぼ確実に含まれません。
フロントとバックを分ける理由
このサイトの様に用途が絞られていたり小規模サイトの場合は1人で制作することが可能ですが、多岐にわたる用途があったり大規模サイトを構築する場合はそれなりの複雑なシステムが必要になります。
それぞれの工程が専門性の高い内容となるため、フロントエンドとバックエンドで担当が別れることになりますが、2つの作業を行うリソース(作業時間)が確保できなかったり、素早く仕上げるためという理由の場合もあります。
なかには両方をこなすエンジニアもいますが、新しい技術が次々と生まれる世界のため、両方について高度な知識を保つのは容易ではなく、なかなかいない状態です。