「あけらんかい」はネット上のやりとりでなくリアルで相手の家のドアの前まで行く事、行って中に入るのを強要すること、ドアをこじ開けてでも中に入ること等を意味する用語で、ニコニコ生放送(ニコ生)で発祥し使われているネタの1つです。
2015年当時、ニコ生で放送していた「ウナちゃんマン」という有名生主の自宅に、同じく生主の「鶴乃進」がバールを持って玄関のドアを「あけらんかい!」と言いながらボコボコに破壊した「バール事件」と呼ばれる出来事をきっかけに使われるようになった用語です(事件の流れや詳細は後述)。
言葉の意味としては「(ドア等を)開けろよ」という事になりますが、鶴乃進が語るところによると出身が大阪の泉佐野市ということで、「あけらんかい」はおそらく方言と思われますが、この地域独特のものというわけでも近畿地方で頻繁に使われる表現でもないようです。
以下のような使い方や表現があり、あけらんかいを名詞・動詞・形容詞さまざま使い分けたり、ドアを開けるという場面でない場合でも使ったります。
「開けらんかい」とか、言葉遊びで「あけらん会」という表記も見かけますが、多くの場合は平仮名のみの「あけらんかい」です。
- はよ枠あけらんかい
- 🔪あけらんかい!
- 今玄関の方で音したからあけらんかいが来たのかと思った
- あけらんかいだけは勘弁してほしい
- はよ窓あけらんかい
頻繁には使われない用語で、且つ2015年に作られた用語のため新しくニコ生を始めた人にはあまり知られていませんが、何か生主同士であったりリスナーとの間にトラブルが起こり家に凸される(突撃、いきなり訪れるという意味)ような放送が行われるとコメントなどでよく使われるため、こういったきっかけで当時ニコ生をやっていなかった人達にも知られるようになっています。
最近だと(2021年現在)人気女性生主の「はいぱーまほ」さんが交際していた男性生主の「伊藤福島」の家にナイフらしき凶器を持って家に入ってきた出来事があり、ここで「あけらんかい」が頻繁に使われたり、彼女自信もこの件を回想するときに「あけらんかい」と口にしています。
それではこの「あけらんかい」が作られたきっかけとなった「バール事件」が実際どのようなものだったか動画をご覧ください。
これは事件そのものの動画を、ウナちゃんマン側で行っていた放送と、鶴乃進が当時付き合っていた彼女がカメラで撮って撮影している放送、それぞれを1つの画面に表示している映像です。
鶴乃進がなぜこのような行動をとったかというと、ウナちゃんマンが鶴乃進と仲間の「HOPE」という生主をディスったため、鶴乃進が怒りウナちゃんマンにスカイプで通話をして文句を言いますが、それを煽り返したことでさらに事態が大きくなり、その後も数回2人で通話するもののさらにウナちゃんマンの煽りがエスカレートし火に油を注ぐという経緯があり、鶴乃進が「家に行く」という宣言した後にとうとうこの事件が起きました。
ネット上の未確認情報ではありますが、鶴乃進は器物損壊罪と建造物侵入罪で、撮影していた女性は幇助で、ウナちゃんマンは鶴乃進からの告発により脅迫罪で逮捕されたそうです。
映像からも分かる通りかなり衝撃的な事件ではありますが、意外にもほとんど全国的なニュースになること無く、あっても扱いがあまり大きくなかったため、ニコ生意外ではそれほど話題になることなく(ニコ生ではお祭り状態でした)終息したため、「あけらんかい」という言葉はニコ生でしか知られていない用語にとどまっています。