「メンヘラ」は精神的に不安定な人や、心を病んでしまっている人、情緒安定な行動、自傷行為が見られる人達を指す用語・スラングです。
もともとは実際に心の病気を抱えて通院していたり、精神状態がかなり不安定、障害者手帳を持っている等、深刻な状態である場合に使われていましたが、ネット上で言葉が広まるとともに上記のような「精神的に弱っている人」くらいの意味合いで使われる場面が多くなっています。
なお、自傷行為をする人が必ずしも精神的な病気を抱えている訳ではないのですが、特にリストカット(リスカ)や、アームカット(アムカ)、いか焼きなど目立つ場所に自傷行為の傷跡があるとネット上では「メンヘラ認定」されてしまいます。
言われた側からすると傷ついたり嫌な気持ちになるため使う場合は注意が必要です。
メンヘラは以下のような言い回しや表現があります。
- 多分あの人メンヘラなんだと思う
- メンヘラじゃないからな
- 今のはメンヘラみたいだった
- メンヘラ臭プンプンする
- なんかメンヘラって言われたんだけど
メンヘラの語源となっているのは、精神面や心の健康状態という意味の「メンタルヘルス」(mental health)を略して「メンヘル」、このメンヘルの語尾に英語の「-er」を付けて「メンヘラー」、さらに略して「メンヘラ」となりました。
erについては、例えばteach(ティーチ、教えるの意味)の語尾にerを付けてteacher(ティーチャー、教える人・先生)となるように、語尾に「-er」を付ける事で「〇〇する人」という意味になります。
かなり古くからあるネット用語の1つで、遅くとも2000年代前半には2ちゃんねる(現・5ch)で使われており、その後もネット上の書き込みで広まり、特にTwitterの普及とともに2ちゃんねるユーザー以外の層にも使われだすと、ネットだけでなくリアルな世界でも見かける言葉になりました。
2021年時点だとテレビや雑誌などでも見聞きするほどで、若い世代の10~20代やネットをやっている30~40代にはかなりの知名度があるのではないかと思われます。