ニコニコ生放送(ニコ生)やツイキャスなどのライブ配信サイトや、YouTube、ツイッターなど、ネット上で使われている「ポンプ」は、トラブルや揉め事について、当事者やその相手に対して、より事を大きくするよう、吹き込む(言う・伝える)行為を指します。
ポンプのやり方は、ライブ配信者やYouTuberが誰かの事を軽くディスったりもしくはディスらなかったとしても、その相手がライブ中なら放送中にコメントで伝えたり、YouTubeにならコメントを残したり、ツイッターのリプライやDM(ダイレクトメッセージ)を送るなどして、有る事無い事を吹き込みます。
吹き込む内容は様々で、ポンプをする行為はとにかく事態を大きくする事が目的なので、本当の事もあれば嘘もあり、誇張したり大げさに言ったりする場合もあります。
また、そうした吹き込みに行く行為や吹き込みに来た人を「鳩」とか「伝書鳩」と呼びます。
詳しくは以下の説明をご覧ください。
語源となっているのは液体や気体を圧力を使って吸い上げて送り出す機械の「ポンプ」。
井戸であったりクーラントポンプ等が該当し、身近なもので言えば灯油のポリタンクからストープのタンクに吸って送りこむ手動のポンプがわかりやすいかと思います。
『誰々がこう言ってた』『ディスってたなど』というような炎上させるのに必要なこういった情報を「燃料」と表現し、このポンプのように燃料を汲み上げて、その燃料を相手に送り込むという意味合いから「ポンプ」が使われるようになったと考えられます。
発祥時期についてははっきりしませんが、ニコ生では遅くとも2013年頃にはすでに使われていたと記憶しています。
2021年現在ではニコ生の他、ツイキャスやYouTuberの間でも時々使われる事があります。
ただ、炎上や揉め事などトラブルになるような時に使う用語のため、頻繁に耳にする用語でもなく使っている人も限られてきますので、よく知られている言葉というわけではなく、今後も一部で使われるのみになるかと思います。