「安地」はゲームの世界で使われている用語で「安全地帯」の略。敵に襲われたり死んでしまうなどのイベントがない、確実に安全な場所・エリアを指します。
安地とそうでない範囲を区別するため「安地外」という言葉も使われます。
安全地帯から由来しているので「安地」が正しい表記ですが、「あんち」の文字を入力して漢字変換すると「安置」も出てくることから、間違いではありますがこちらの安置もよく見かけます。
主にシューティングゲーム(TPS、FPS、ガンシューティング)やアクションゲーム、サバイバルホラーなどの分野でよく見られる仕様で、セーブポイントであったり道具や武器を取り出したり預けたりする事も出来たりするゲームも見かけます。
Apex Legends、フォートナイト、バイオハザードなど、安地の環境についてはゲームごと、さらに言うとシリーズやナンバリングによって場所も仕様も異なるため各々で確認する必要があります。
安地は以下のような使い方や表現があります。
- 余裕こいて安地から鑑賞してる
- 安地外に出たらすぐ撃たれた
- でもここ安地だから休憩できる
- 安地行きたいだけなのに
- ここ安地じゃないよ
1988年に発売されたシューティングゲーム「グラディウスII」で敵の攻撃を受けないスペースを安全地帯(安地)で使われたこともあるなど、古くに作られていた言葉でしたが、その後しばらくの間はあまり耳にする機会がなかったものの、2019~2020年頃になってゲームをやっている人達の間で広まり、ツイッターなどSNSでも少しずつ目にする機会が増えつつありますが、まだ2021年時点だとゲームを頻繁にやっている人でもまだ知らない人もいる状態です。
ゲームをやらない人には余程ネットに詳しい人でない限り知られておらず、おそらくは言っても通じないか、同じ発音ながら全く違う意味の用語「アンチ(敵視している人の意味)」と間違われる可能性があります。
一時的な流行の言葉ではないため、これから更に知名度を上ながら定着していくかと思います。