「乳化厨」は、パスタ料理「ペペロンチーノ」などのように乳化させる料理を作っている時に『乳化してない』『乳化が甘い』『完全に乳化させろ』『全然乳化されてない』などのコメントを書き込むような、異様に乳化にこだわる人達を指す用語。
料理初心者にはもちろんのこと、乳化が出来ている場合でも何か欠点を見つけてつついてくるような人達に対して使います。
「厨」は「中毒」という意味や中学生のネットスラング「厨房」から由来した「厨」で、相手に対して皮肉を込めて使わられる呼び方です。
乳化厨の活動場所はニコニコ生放送やYouTubeライブなどのユーザ生放送の時であったり、YouTubeにアップロードされている動画などで、ペペロンチーノでオリーブオイルと茹で汁を混ぜて乳化するシーンがあるとそれにコメントします。
ただし、あまりにも「乳化厨」という言葉がネットで有名になっているため、料理を全くしないような全く乳化厨でない人でもネタとして乳化厨のようなコメントをする場面が多々見られるようになっています(2021年6月現在)。
- ちょっと乳化厨は黙ってて
- 乳化厨だから徹底的に乳化させる
- ペペロンチーノ配信してたら乳化厨があらわれた
- 乳化厨も黙らせる乳化っぷりだわ
- もう乳化厨やめた
2010年代前半頃からネット上で見かけるようになり、2015年頃にはニコニコ動画やYouTubeの動画タイトルにも使われ出し、2021年現在だと料理動画を見ている人であれば結構な確率で知っている用語になっていると言えそうですが、ネットを頻繁に使っていても料理とは無縁の人だと知らない場合が多いかと思います。
ネットで乳化厨が使われ出す以前からペペロンチーノの乳化にうるさい人はいたようですが、丁度いい名称「乳化厨」が付いた事で乳化にこだわる人達がいるという事が広まったと考えられます。
なお、「乳化」は、水と油がよく混ざり合った状態を指す用語で、身近なところでいうとサラダ油と卵黄が乳化したマヨネーズが挙げられます。
ペペロンチーノやマヨネーズの他、お菓子づくりやラーメン二郎、化粧品などの分野でも使われています。