「ハチカマ」は石川県に本社のあるラーメンチェーン「8番らーめん」の看板メニューである「野菜らーめん」の具材として使われれいる、数字の8の文字が描かれた「なると」の事です。
カタカナの「ハチカマ」だけでなく、数字とひらがなの「8かま」「8カマ」「はちかま」もよく見かけますが、公式での表記は「ハチカマ」です。
8番ラーメンは石川県・富山県・福井県の北陸地方の他、岡山や長野、海外に店舗展開するラーメンチェーン店で、特に石川県・福井県ではソウルフードと呼べるほどに地域に根付いた人気ラーメン店となっています。
北陸意外の地域ではあまり馴染みのないラーメン屋さんですが、ときどきテレビなどでも紹介されるなど知名度を上げつつあります。
写真は醤油の野菜らーめんで、「8番らーめん 花堂店」で2013年4月に撮影したものです。
野菜らーめんはシャキシャキの野菜がたっぷり乗る定番メニューで、2025年現在は「味噌」「塩」「醤油」「バター風味」のラインナップとなっています。
ハチカマが入っているラーメンは「野菜らーめん」の他にも使われているラーメンもありますが、季節限定だったり、なるとと相性が合わないラーメンには使われていません。
8番らーめんの名前の由来と、ハチカマが出来るまでの歴史は以下の通りです。
1967年の1号店が石川県加賀市の国道8号線沿いにあったことから「8番らーめん」と名付けられました。
当初は「の」の文字が入った「なると」で、またこの時は「8」ではありませんでしたが、翌1968年に赤巻を仕入れていた「なると」の製造メーカー「黄木かまぼこ」からの提案がありこれを採用、オリジナルの8の文字が入ったハチカマが誕生しました。
ハチカマはそれから10年ほどは数字の8の部分だけでなく、周りの部分(縁取り)も赤い色でしたが、1970年代後半より合成着色料の使用をやめ、縁の部分も白くなり数字だけが赤く変更されました。
現在の赤の色素はパプリカとトマトの野菜由来の天然色素が使われています。
2011年頃からはハチカマをモチーフにしたイメージキャラクター「ハチコ」も登場し、着ぐるみやぬいぐるみなど各種グッズを展開しています。