「鯖落ち」は「サーバーダウン」の意味合いで使われるネット用語です。
以前よりサーバーダウンは「サーバーが落ちる」「サーバー落ち」という表現があり、サーバーを漢字1文字に略し「鯖落ち」や「鯖が落ちた」という言葉が生まれました。
「鯖が飛ぶ」「鯖が飛んだ」といった表現もありますが、圧倒的に「鯖落ち」の方がよく使われています。
鯖落ちがどんな状態の事を指すのかというと、ホームページ(ウェブサイト)にアクセスが集中してサーバー処理しきれず閲覧不可になったり、スマホのアプリがリリースされてユーザーが一斉にゲームを始めた事でサーバーがダウンしてしまう等が挙げられます。
アクセスが集中することで起こる事が多いですが、中にはプログラムのミスであったり予期せぬトラブルなどでの「鯖落ち」も見られます。
ネット用語としてはかなり古くから使われている用語で、掲示板の2ちゃんねる(現・5ch)では確認できるだけでも2003年頃からすでに頻繁に使われています。
以前はネットに詳しい人だけが使っているような言葉でしたが、2012年頃からはツイッターなどのSNSでもよく目にするくらいに普及しています。
あまりネットをしない方には通じませんが、アプリや軽くネットをしている方であれば多くの場合は意味を理解してくれるかと思います。
鯖落ちの使い方
以下のような使い方と表現があります。
やはりよく使われるのはウェブサイトとアプリについての鯖落ちです。
- あそこのサイト鯖落ちしてるやん
- また鯖落ちか
- ツイッターで話題になって鯖落ちした
- サイトオープンと同時にアクセス集中して鯖落ち状態
- 鯖落ちてから2時間
- 早く鯖落ち復旧しないかな
- ちょくちょく鯖落ちするなあ
鯖落ちの原因は?
上の説明でも書きましたが、多くの場合はアクセスが集中することでサーバーが処理しきれなくなる事が主な原因で、何かプレスリリースであったり、新作ゲームの発表や、新しいサービスの開始などの際にユーザーが一斉に情報確認のためアクセスする事で発生します。
よく知られているのはSNSのX(旧Twitter)で「バルス」という投稿です。
ジブリのアニメ作品「天空の城ラピュタ」がテレビ放送されると、主人公とヒロインが「バルス」というセリフを言うタイミングでツイッターユーザーが一斉に「バルス」とツイートする慣習があるため、この時にツイッターにアクセスしづらくなる現象が起こっていましたが、近年はツイッター側で対策がされておりサーバーがダウンすることはほぼ無くなっています。
最近でいうとDMMのゲーム「PUBG」(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS)や、任天堂の「どうぶつの森」で大規模な鯖落ちが起こりました。
鯖落ちの対応と対策
鯖落ちの対策はユーザー側からするとアクセスが集中すると予想される時間帯の利用を避けたりする位しか対策は出来ません。
運営側はサーバーの強化であったり、事前にサーバー負担が増えそうな日や時間帯にあわせてサーバーを別途用意するなどが挙げられます。