「サイレント値上げ」は、商品やサービスはそのままでユーザに気づかれないよう(発表しても目立たないように)に値上げする、または価格は据え置き内容物を減らして実質値上げする事を意味する用語です。
語源となっているのは、音を立てない・無言などの意味がある英語のsilent(サイレント)で、値上げの事実を音を立てないような目立たない発表にしたり、発表無く無言で値上げすることから、購入する側は気づいたらいつの間にが値段が上がっていると感じるためサイレント値上げと呼ばれるようになりました。
そのため発売元から発表があったり大きく報道された場合は、値上げされてもサイレント値上げとされる事は少ないです。
同じ意味で使われたり似ている用語としては「ステルス値上げ」と「シュリンクフレーション」がありますが、これらは価格は据え置き容量を減らした場合に使われるのに対し、サイレント値上げはその意味も含む上、容量やサービス内容は変わらずに値上げだけされる場合も指すという違いがあります。
以下のようなサイレント値上げの使い方や表現があります。
- サイレント値上げされてからお得感なくなった
- いつも買ってたお菓子がサイレント値上げで20%減ってた
- すぐにわかるレベルで少なくなってて全然サイレントじゃないサイレント値上げ
- もうサイレント値上げじゃなくて値段上げてくれ
- いつの間にかサイレント値上げでがっかり
- ちょっと前に続きまたサイレント値上げ
- 仕方ないけどサイレント値上げされてた
- いつも行ってる定食屋でおかずが少なくなってた、サイレント値上げか
- とうとうサイレント値上げか
- サイレント値上げ?なんかいつもより少ない気がする
- またサイレント値上げしてた
サイレント値上げの例としては映画のサブスクリプションが大きな発表もされずにいつの間にか価格が上がっていたとか、100gで販売されていたクッキーがいつの間にか80gになっていたなどがあります。
発祥時期についてははっきりしませんが、2014年にはネットで書き込みが見られ、その後ツイッターなどのSNSでも見られるようになりました。
2022年現在、よく知られている言葉とはとても言えませんが、気づかないうちに値上げされていた商品などが見つかると、ツイッター上でステルス値上げのワードとともに、その商品お情報交換が活発に行われる場面が見られます。