「昨対」は、昨年の同期間と比較した今年の数値を表す用語で、「昨年度と比較」や「昨年同時期に対して今年は」とか「昨年対今年」などを略した言い方で、読み方は「さくたい」です。
昨対比(さくたいひ)とも。
ビジネスやマーケティングの分野でよく使われ、売上や目標の報告の時や株主総会などでも見聞きします。
売上や来店数などの数字が昨年と比べて増えたのか減ったのかを伝えるために用いられ、以下の計算式で出せます。
比率の場合、パーセンテージの場合、2つの計算方法です。
- 今年の売上 ÷ 前年の売上 = 前年比
- (今年の売上 ÷ 前年の売上)× 100 = 前年比(%)
比率であったりパーセンテージ、絶対数で表すことができ、例えば『昨対で50%増』とか『昨対比140%を達成』や『昨対で70万円アップ』のような言い方があります。
「割れ」という言葉も一緒に使われることがあり、これは数字が割れてているという意味なので、昨対で数字が減少したことを意味し、『昨対で60万円割れた』のように使います。
他にも以下のような使い方や表現があります。
- 売れているように見えてたけどやっぱり昨対比180%だって
- 昨対で40%増と絶好調
- なんとかふんばったけど昨対割れになった
- 昨対では割れてないけどもっと上目指せる
- 昨対でいうと100は超えてるけどね
- テレビの影響で昨対90%増だった
- 思うように売り上げが伸ばせず昨対30%減
同じような意味の用語として「前年比」があり、昨対が今年と去年の数字を対象としているのに対し、前年比は今年だけでなく他の年と去年とを対象として使うことが出来るという違いはあるものの、かなり近い意味合いの言葉といえます。
また、「YoY」(Year over Year)も前年比とほぼ同じ意味で使われる用語です。