「シュリンクフレーション」は、商品の価格は据え置き、内容物の量を減らす事を意味する用語です。
実例として、1個11グラムだったクッキーが価格はそのままで10グラムになったとか、コンビニのお弁当の容器が小さくなりご飯の量が減ったなどが該当します。
縮小の意味の「shrink」(シュリンク)と、物価が上昇の意味の「inflation」(インフレーション、インフレ)を組み合わせて「shrinkflation」(シュリンクフレーション)としており、アメリカの経済学者ピッパ・マルムグレンが2016年に出版した著書「Signals」で提唱し広まりました。
日本では同じ意味の「ステルス値上げ」という言葉のほうがよく知られており、ツイッターなどのSNSではステルス値上げされた商品の情報交換が行われています。
他に「サイレント値上げ」も同じ意味で使われる事もありますが、こちらは『内容量やサービス内容を変える事無く、気づかない内に値上げされた』という意味も含みます。
以下のようなシュリンクフレーションの使い方や表現があります。
- 久々に見たけどかなり小さくなってる、これがシュリンクフレーションってやつか
- 1袋食べたのになんか物足りなかったのはシュリンクフレーションで容量減ってたからだった
- わかりやすいシュリンクフレーションだ
- ステルス値上げってシュリンクフレーションともいうらしいね
- とうとうあの商品までシュリンクフレーションか
- シュリンクフレーションじゃなくて値上げでいいよ
- 値段変わってなくて喜んでたらシュリンクフレーションされてて悲しくなった
- いつも通り買ったけど中開けたらシュリンクフレーションされててがっかり
シュリンクフレーションとなる理由としては、インフレによる原材料の値段が上がったとか、円高・円安の影響、利益率をさらに上げるためなど様々な要因が考えられます。
シュリンクフレーションを行うメーカーや販売元としては、あまりに急激に内容量を減らしてしまうと購入者の心象が悪くなる可能性が高いため、数年かけて少しずつ減らしたり、形状を工夫して同じ大きさに見せたりなどの工夫も行われています。