ネットで隠語として使われる「知的」は、「知的障害」または「知的障害者」を略した言葉として用いる事があります。
本来の知的は、知性があったり賢いというような意味合いですが、全く別の言葉として存在しています。
文字も読み方も全く一緒であるため、どちらの意味なのかは前後の文脈や対象を見て判断するしかありません。
「知的障害」と書き込めなかったり直接的な表現を避けるために生まれた言葉ですが、ネット上での「知的」や「発達」は実際に病院で診察を受けて診断されたかどうかはあまり関係なく、それっぽいように感じたり、それに近いような印象を受けた、といった個人の主観で使われる事がほとんどです。
相手に対して蔑む意味を含むため使用すべきでない言葉と言えますが、ときどきネットでは見かけるようになっています。
似たような用語として「発達」が挙げられ、こちらも「発達障害」を略した用語。
ネットスラングとしての知的の使い方や表現は以下の通りです。
- もしかしてオレ知的と思われてるのではないか
- 知的なのかなぁという印象
- 軽度の知的入ってるかもしれない
- 知的だとすぐに気づいた
- 行動を見たら知的って感じたけどよくわからない
- 知的と発達の両方持ってる
- それだけで知的とは言えないんじゃないかな
発祥時期や作られたきっかけははっきりしませんが、2010年代前半頃にはネット掲示板「2ちゃんねる」(現5ch)でごく少数書き込みが見られるようになり、ほんの少しずつ見かける頻度が増えますが、それでも一般的には全く認知されない状態が続きます。
X(旧Twitter)など個人発信のツールが増え始める共に少しずつ使用頻度が上がり、まだ一般的には知られていないものの、2025年現在だとネット特にSNSを頻繁に使う人だとある程度知られた言葉となっています。