「(ry」は「(略)」を「(ryaku)」、さらに短くして「(ry」としたネット用語で、文末または文中に付け足して書く事で「以下略」とか「以下の文章は省略します」という意味があります。
続きの文章が長くなるからという理由で使われることもありますが、言いづらいこと、文字にすることで相手に対して角が立つこと、よく知られていること等の場合に使われることが多いです。
(略)と全く同じ意味かというとそうでもなく、ネット上のネタ用語としてのニュアンスが含まれる言葉となっています。
カッコは左側だけで右側の閉じカッコ「)」は書きませんが、カッコ自体無くし「ry」という表記も見られます。
また、半角の「(ry」が多いですが、全角の「(ry」表記も時々見かけます。
以下のような使い方や表現があります。
- 嘘は嘘であると(ry
- だから言ったろば(ry
- お姉さん俺と一緒にやらn(ry
- キャーッ!のび太さんの(ry
- あー学校行きたく(ry
1つ目は2000年にひろゆきさんが「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」とテレビ取材で発言した事で知られる言葉で、ネットで何度も目にするようなよく知られたフレーズのため略しているパターン。
2つ目は暴言となってまうためあえて止めており、3つ目は卑猥な言葉を隠すため、3つ目は書かなくてもわかるため省略、5つ目は略してもほぼ意味がないのにあえて略したネタの書き方となっています。
(ryはネット用語としては古くから使われていて、遅くとも2003年にはすでに2ちゃんねる(現・5ch)の「なんJ」(なんでも実況)のスレッドで書き込みが見られました。
以前はコアなネットユーザーのみが使っているような印象でしたが、2010年代以降からはツイッターの普及とともにSNSでも使われるようになり、2022年現在だと2ちゃんねる等のネット掲示板が全盛期だ時代にパソコンをしていた人や、若い世代でもある程度ネットやSNSを使いこなす人たちに知られている状態ではありますが、一般的にはそれほどの知名度はありません。