「酒ヤクザ」は「酔いつぶれるまでお酒を飲み楽しむ人」や、「いくら飲んでも酔わないようなお酒に強い人」を指す用語です。
「酒893」の表記も見かけますが、読み方と意味は一緒です。
他にも「酔っぱらって酷く絡んでくる人」「酔いつぶれて暴れる人」「頻繁にお酒を飲んでる人」などにも使われる場合があります。
言葉の由来は、普通とは違う量のお酒を飲む事から反社会的勢力の「ヤクザ」と「酒」を組み合わせて作られました。
キャバ嬢など夜の世界で働く人達、特に女性の間で2016年頃から使われていて、少しずつインスタグラムやツイッターなどのSNSでも使われ始めました。
あまりネガティブな意味で使われることは少なく、楽しく飲んでいる人やかなりの量を飲んでも平然としている人など、どちらかというとポジティブないい意味が込められており、犯罪になるような暴力行為や人を傷つけたり本気で暴れたりするような人には使われません。
以下のような酒ヤクザ・酒893の使い方や表現があります。
- まさに酒893だった
- 酒ヤクザの噂はガチだった
- 予想してたけど酒893じゃん
- 酒ヤクザの集いかよ
- 飲みすぎると酒ヤクザ化するらしい
- 昨日で酒893キャラとしてみんなに認識されてしまった
- ただの酒ヤクザだった
発祥やその時期については不明ですが、個人的な記憶で2016年頃からすでにキャバクラ嬢(キャバ嬢)など夜職の人たちの間で使われており、そういった人たちのインスタグラムでも見かける事がありました。
2018年頃からはツイッターやネットの書き込みでも稀ですが見かけるようになり、2023年では頻繁ではないものの飲み屋で働く人たちや20代前半の学生や若者と思われるアカウントで使われているのを見かけます。
なお、夜の世界から広まっていった用語として、酒ヤクザの他に仕事が出来るの意味の「しごでき」が挙げられます、詳しくはこちら「しごできの解説」をご覧下さい。
もともとは「酔いつぶれるまでお酒を飲み楽しむ人」や「いくら飲んでも酔わないようなお酒に強い人」を指す用語でしたが、現在では広まる過程で様々な意味が加わり「酔っぱらって酷く絡んでくる人」「酔いつぶれて暴れる人」「頻繁にお酒を飲んでる人」などの意味で使う人もいるため、前後のやり取りや文脈であったり空気感を読んで、どの意味で使われているか判断する必要がありそうです。