「アンカ」は船が海上で流されないよう固定するための錨(いかり)、英語で「anchor」(アンカー)を語源としたネット用語で、コメント番号・レス番号など書き込み番号に対してアンカーを置く、つまりその番号を指定する事を指します。
「アンカ」の他にも読み方は一緒で「安価」と表記する場合もあります。
身体を温める「電気あんか」(アンカ、あんか)は別物です。
例えばニコニコ生放送(ニコ生)などの生配信サイトで放送主が「アンカで食べる料理を決めます、1700番で」と言ったら、アンカはコメント番号1700に置かれた(指定した)事になり、リスナーが様々な料理名を書き込み、1700番に書き込まれたコメントの料理を採用する事になります。
当然アンカに指定する番号は現在のコメント番号よりも後に書き込まれる予定の番号を指定する必要があります。
5ちゃんねる(元・2ch)のようなネット掲示板では、「>>178」のように最初に「>>」を書いてからレス番号を指定するとアンカを置いた事になり、そこに書き込まれている内容に対しての解答を自分が書く場合などに使われます。
アンカの使い方や表現は以下の通りです。
- 優柔不断だからアンカで決めよう
- アンカで決定したんだからもうこれで終わり
- もうアンカに頼ろう
- アンカの番号間違ってない?
- 闇鍋の具材はアンカで決めるから
- アンカだと本当に何がくるかわからない
- すでにアンカで決定済み
なおアンカがだいぶ先にある時、しばらく先になりそうな時、例えばコメントの書き込みに勢いがなかったり、あまりにも先の番号を指定された時などは、早くアンカ番号に到達させるため「加速」という意味の「ksk」というコメントを大量に書き込む事もあります。
もともとはネット掲示板「2ちゃんねる」(現5ch)で使われているような、古くから存在しているネット用語の1つで、上で例を挙げたようなニコ生であったり、他の配信サイトやその他サービスなどでもアンカが利用されるようになりましたが、それほど頻繁には使われなくなっていることもあり、2025年時点ではコアなネットユーザーや配信サイトを頻繁に見ているような人でないと知らない事が多く、当然一般的によく知られているわけではない状態です。