「なだ万事件」は、ニコニコ生放送(ニコ生)で2017年5月に起きた炎上騒動を指す用語。
横山緑・NER・野田草履という当時の人気生主たちとそれぞれのリスナー、便乗生主たちを巻き込んで大きな騒動となりました。
長くなってしまったため項目に分けました。
色目なしに読むと、特にニコ生に触れていない人から見るとなぜ炎上したのかがわかりづらいと思いますので、最後の項目で炎上した理由として考えられる背景を記載しました。
なだ万事件の流れ
最初の炎上
最初のきっかけとなったのは、NERと当時付き合っていた彼女(後に結婚)の「ゆかちー」の2人が、野田草履のことを放送中に煽ったりいじったりします。
多くのリスナーが押し寄せコメント煽りされると、それに効いてしまった野田草履が、リスナーにバラされたくないNERの秘密を暴露。
内容は、自分と横山緑・NER・まぜよるがなで会食に行ったというもの。
「まぜよるがな」は生主たちに多額の金銭援助を行っている事で知られるリスナーで、横山緑とNERは配信を通してお金を稼ぐことを否定しており、こうしたリスナーとの繋がりがあるとは知られたくない立場でした。
まぜよるがなの詳細についてはこちら「まぜよるがなとは?」をご覧ください。
この暴露により、これまでリスナーからお金をもらったことはないと言っていた横山緑とNERの放送が炎上することに。
野田草履、暴露内容は嘘だったとして謝罪
野田草履の暴露により横山緑とNERが炎上してしまったため、まぜよるがなが放送外で野田草履に対し火消しを指示。
指示に従い野田草履が前言を撤回、会食に行った話は自分の嘘で、そういった事実は無いと発言、謝罪を繰り返します。
すると今度は炎上の矛先が横山緑とNERから野田草履へと移り炎上。
嘘をついているのは横山緑・NERなのか、野田草履なのかでリスナーや他の大手生主の間で考察が行われるなどニコ生界隈でお祭り状態に。
野田草履の放送では、捏造と草履を組み合わせ、野田草履(のだぞうり)ならぬ「捏造履」(ねつぞうり)というコメントで溢れ返ります。
今度は暴露内容は本当だと発言
暴露は自らの作り話だと話したことで炎上の矛先が野田草履に向くことになりますが、自分一人が叩かれている状態に堪えられなくなった野田草履。
今度は会食に行ったのは事実であると、またも前言を撤回。
一部の鋭いリスナーを除き、嘘をついているのは野田草履だったということで話がまとまりかけていたのが一転、横山緑・NERが再び炎上。
炎上が大きくなりもう隠しきれない状況となり、まぜよるがなはじめ横山緑とNERも会食へ行ったことを認めることとなりました。
まぜよるがながティロフィナーレ加川の枠で話した内容によると、会食の場にいたのは、まぜよるがな・横山緑・NER・野田草履、そして生主のグッズ販売の仲介をしている月城だと語っています。
その後野田草履は迷惑をかけたとして、まぜよるがなが法人契約して野田草履が放送していた企業チャンネル「七宝警備」(しっぽうけいび)を閉鎖されてしまうこととなります。
炎上してしまった背景
会食したことを嘘をついてまで隠したり、嘘をついたとはいえ会食で炎上と、2024年現在の感覚で見るとなんで騒動になったのか不思議ですが、当時のニコ生では生主が放送でお金を稼ぐことであったりリスナーから金銭を受け取ることは絶対にいけないことという風潮がありました。
大手生主、特に横山緑と関わりのある暗黒界隈と呼ばれる人たち(今回の登場人物は全員暗黒界隈)は顕著で、そういった疑惑が出ると今回のように実際には金銭を得ていても頑なに強く否定する場面が多々見られました。
なので、生主のパトロンとして知られるまぜよるがなとの接点があるというだけで疑惑の元となるため、繋がりさえも否定しなくてはいけない状況にありました。
こういった背景から当時は大きな炎上に発展したと考えられます。