ネット用語として使われている「鳩」(はと)は、誰かの発言や行動などを伝えに来る人やその行為を指す用語です。「伝書鳩」と言う事も。
例えば『誰々があなたをディスってた』『誰々がこう言ってた』『誰々は明日こうするぞ』などの様に、第三者が情報を知らせて来たときなどに「鳩が来た」といった表現をし、主にリアルタイムで起こった事を伝える行為を指す場合が多いです(昔の出来事や数日前の事を伝える場合はあまり鳩とは言いません)。
「誰々が褒めてた」のように、伝えられた人にとっていい情報の場合も無いわけではありませんが、ほとんどの場合は煽る目的であったり当事者同士の関係を悪くしたり、喧嘩して盛り上がるのを楽しむために鳩をするパターンが目立つためか、どちらかというと鳩は嫌がられる傾向にあり、伝えられた人から「鳩いらない」と言われてしまうことも。
単に「鳩」という場合もありますが、細かく分類し、嘘を伝える鳩を「嘘鳩」、他からの情報をコメントで書き込む「鳩コメ」、鳩と同じ意味でさらにわかりやすい言い方の「伝書鳩」という分類もあります。
芸能人・タレント・スポーツ選手・アイドルなどの情報というよりは、YouTuberやVTuber、ニコニコ生放送の生主、ツイキャス、ふわっち、TwitterなどのSNSで活動する有名人の間で使われる事が多く、リアルタイム(リアタイ)で放送している配信者同士の間で鳩が行き交いして情報を伝達するパターンが多く見られます。
鳩になるのは主に活動する本人でなくリスナーや視聴者などコメントを書き込む側です。
鳩の使い方は以下の通り。
- 鳩来たけど俺には効かないからな
- 鳩に教えてもらった
- 鳩からの情報だけど嘘だったの
- 鳩はいらんて
- 誰か鳩してよ
元ネタとなっているのは、現在のような電気を使った通信手段が無い時代に、文章の書かれた紙を小さく丸め、鳥の鳩に取り付けて目的の場所まで飛ばし、相手に伝えていた「伝書鳩」です。
鳩も伝書鳩もネット上で使われる場合は意味は一緒ですが、どちらかというと「鳩」のほうが多く使われ、時々「伝書鳩」も見かけます。